評点アップ対策法
工事種類別完成工事高
完成工事高で評価される審査項目
工事種類別完成工事高(X₁)とは、建設業許可を受けた業種のうち、経営事項審査を受ける業種の、直前2年間(または直前3年間)の平均完成工事高から算出される数値です。
X₁は、完成工事高のみで評価されるため、工事種別が元請か下請か、公共工事か民間工事かは評価の対象とはされず、単に完成工事高で評価される項目です。そのため、会社の規模によって評価が左右されやすい審査項目でもあります。
また、完成工事高のみを意識しすぎて、利益率が低下してしまうと、経営状況(Y)や自己資本に関連する(X₂)に影響を及ぼすことがあり、全体のバランスを考慮する必要があります。
X₁の点数幅は、397点~2309点
評点X₁を上げるためには
X₁
は、完成工事高が大きいほど点数が上がります。完成工事高については、上げようと思っても、なかなか上がらない部分もありますが、次のポイントを抑えておくと有利に働く場合があります。
1.工事進行基準の採用
工事進行基準を採用することで、審査基準日時点の未成工事を、工事の出来高に応じて完成工事高へ計上することができます。しかしながら、税務申告にも関わるポイントであるため、専門家等と相談のうえ慎重に進めていくことをお勧めします。
2.完成工事高の業種間振替
経審を受ける業種の年間平均完成工事高に、経審を受けない他の業種の年間平均完成工事高を含めることができる場合があります。これを「業種間振替」、もしくは「業種間積み上げ」と呼んでいます。
一式工事への専門工事の振替
専門工事への専門工事の振替
注意点
1.工事進行基準の採用
工事進行基準を採用することで、審査基準日時点の未成工事を、工事の出来高に応じて完成工事高へ計上することができます。しかしながら、税務申告にも関わるポイントであるため、専門家等と相談のうえ慎重に進めていくことをお勧めします。
2.完成工事高の業種間振替
経審を受ける業種の年間平均完成工事高に、経審を受けない他の業種の年間平均完成工事高を含めることができる場合があります。これを「業種間振替」、もしくは「業種間積み上げ」と呼んでいます。
一式工事への専門工事の振替
専門工事への専門工事の振替
注意点
- 業種間振替を行う場合、工事種類別完成工事高付表(別記様式1号)を作成する必要があります。
- 振替元、振替先の両方の業種で建設業許可を受けていなければなりません。
- 一つの請負工事の完成工事高を二つ以上の種類に分割したり重複して計上することはできません。
- 振替元の業種については、経営事項審査を受けることができません。
- 振替した場合、前審査対象年度、全前審査対象年度も振替した数値を計上しなければなりません。
経営事項審査マニュアル